過去⑥

自分が好きならもう一度相手を好きにさせる努力をすればいいと考えた

心理学、自己啓発の本を読み、旦那の行動の意味を知り、
自分がその時取るべき応対はどうで、どうすれば好かれるのかを考えた。


男の人は追い詰めたらだめ。
言葉より行動で愛情を示す人が多い。
結婚しようが他の女に目を盗まれるのが男。
でも、結婚相手には真心を求めるし返そうとも思っている。
男が愛情表現と感じるのは信頼されていると思う時などなど
その時の私にはにわかに信じられないものもありつつ、それを極めてポップに明るく


ねーねー、今日こんなことを書いてる記事を読んだんだけど男の人ってこんなことを考えてるの?

これ、やってくれたんだね!ありがとう!嬉しいよ!

など、相手の考えや行動の意味を一つ一つ知っていった。
そして、今までなら心配で仕方なかった行き先についても何も聞かず、寒いから気をつけてねとか、相手を気遣う言葉で送り出すようにした。

最初はしっくりこずに、心と体がバラバラなまま口だけて話してる気がしたりもしたけど、
言い続けやり続けると、自分の心の痛い部分を直視することを繰り返し、やり続けて行った先には、旦那が家から出なくなっていった。

それでも最初は今日だけ?

いやいや、今週だけかも!

今月は、いる日が多かったな…から、ようやくどこにもいかないと信頼できるまでになった。


他の夫婦はなかなか通らない道だろうとは思う。

今回はあくまでこちらからだけの視点で書いたのでさらに、なんでこんな人を好きなの?とか、私自身が悲劇のヒロインになりたかっただけなんじゃないかと思えるかもしれない。

ただ、旦那が出て行った理由は確かに存在するはずだ。
彼の中だけに通用するとしても、だ。

家に居たくない理由があるから出るという行動をしただけなのだ。

そこを受け入れるまでは辛かった。

大好きな人が自分と居たくないという事実を心で受け止めるまでが。

その後ももちろん続けて今では旦那が帰ってこない私を家で待つ日があり、帰った私と今日あったことを話しながら一緒に何かしたりすることが普通にある。

ここまで回復して満足?
いえいえ、私はさらなる高みを目指しています。

長くいれば飽きがきたり、マンネリしたりは避けられない道。

それにどう立ち向かい、どう今を二人で楽しむか、まだまだ考えて工夫して二人で歩んでいく。

また紆余曲折があっても、次は違うかたちを選択しても、それに後悔する気はしない。

私はこの恋愛を通して
  • 理想と現実を融合させ
  • 自分以外の愛情表現を受け入れ
  • 相手の立場に寄り添い
  • 相手の気持ちに立って考える
ということを覚えたからだ。

それはもちろん頭での理解ではなく心でもそのことを知った。

相手の愛情で自分を作るのではなく、相手への愛情で自分を作る



それを伝えたくてこれを書いている。