過去①
そもそも元々の私の恋愛についての考え方は
恋人なら私の全てを受け入れてくれるはず。
恋人なら私が怒ったらごめんね、ってすぐ謝るはず。
恋人なら私が辛い時、気がすむまでそばにいてくれる。
恋人な私の愚痴は全部聞いてくれる。
恋人ならいつでも私の味方のはず。
関係性も築けていないのに
一度恋人になれば変身したかのように自分にとって全てを受け入れてくれる人として存在するんだと思い込んでいた。
そんななか、20代の時の恋人は
デートの場所どこでもいいよ、というと
そういう言い方のやつとは付き合えない別れようと言い出す
泣いてる私に泣き顔がブスだから泣かない方がいいという
車で喧嘩して、降りる!っていうと本当に道路で降ろす…などなど
これだけ見たら、なんでそんなやつと付き合うの?と思われて当然だし、
事実私は恥ずかしいとも思わず女友達に、私の彼はこんなひどい仕打ちをするのだと愚痴っていた
すると聞こえてくるのは、
別れたら?という言葉。
でも…と決めきれない自分。
こんなにひどいことされて、
こんなに辛く当たられて、
こんなに悪いやつなのよ!って訴えてる自分が
それでも冬の外のデートに冷たくなるからと繋いでる手を繋いだままポケットに入れたり
私が仕事で理不尽に怒られたときけば一緒になって怒り
私が何気なく発した言葉に、一瞬傷ついた顔をしたりする彼が大好きなのだとは思いたくなかった。
彼は悪い人で、私はそれでも支えようとしてるいい彼女。
そんな図式を作ろうとしてたのかもしれない。
彼はそこから逃げようと何度も別れたりくっついたりを繰り返して、「俺の気持ちを考えたことがある?」とすら言われても
私には「好きって気持ちの何がいけないの?」としか考えられなかった。
また別れてもまた戻れるんだと思っていたある日、本当に別れたいからメールが来ても返さないし送らないでほしいと言われた。
わかったといったそばから寂しくて、この先の自分に本当に新しい彼ができるのか
今の彼で幸せになれなかった私が
幸せなんかなれないんじゃないかとひどく落ち込んだ
他の人を紹介してほしいとも思えず、どうしたら彼が振り向くのかどうしたらこの気持ちを忘れてゆっくり眠れるのかわからずもがく日々が続いた。
その間ももちろんメールを送っても返信はない。
来ないメールの返事を待つのも疲れているのに、仕事中さえ泣きそうになるのに、携帯が手放せなくなった。
終わりが見えない状況になって初めて、
好きだからって相手にもこうしてほしいと強要してはいけないんだと少しずつ頭で理解していたが、心は全然ついていかなかった。
でも、好きってそういうものでしょ?って意識は変わっていなかった