与えること
二人の関係というのは、相手と自分しかいない。
当たり前だけど、目の前の相手に一喜一憂するし、喜怒哀楽すべてを感じる。
でも、感情を与えることもあるということはあまり意識していない。
自分に相手も同じように感情を抱き、喜怒哀楽を感じているはずだ。
でも気にも留めないところで感じられてもわからない。
そこの食い違いで、素敵な勘違いが怒ったり、誤解から喧嘩に発展したりすることもある。
自分は自分だから。
それもいいかもしれないけど、もし自発的に相手に喜びを与えられるとしたら?
それは自分にとってもまた素晴らしい出来事である。
相手が自分といることで嬉しいと感じたり楽しいと感じたりする。
そんな相手の反応を見ればやはり自分も同じように嬉しく楽しい気持ちになる。
機嫌がいい時は比較的やりやすいし、やることになんのハードルも感じないけれど、本当は相手に怒りを感じたとき、相手にこれ以上やらないといけないの?という時ほど与えてみてほしい。
これ以上無理、を、超えることでリミッターを外し、器が大きくなる。
器が大きくなれば自然と中身は埋まるように動いていく。
小銭入れには、どんなに入れても紙幣を折りたたんでもきっと10万も入らない。
でも大きくしたお財布には、紙幣もカードも、免許証だって入ってしまう。
そうやって自分の心も大きくするために、もう限界という時にあえて「与える」ことをしてほしい。
間違わないで欲しいのは、与えるであって奪われるではないこと。
この違いがかなり大きい。